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いつも冷たい眼差しの瞳が驚きに見開かる。
ゆったりと広げられていた羽根がみるみる内に背中に消えていった。
― はたけカカシ
天使であることを隠し、人の姿を真似て人間界に身を潜め、人間の恋を実らせる事が使命らしい。
そして、その恋するエネルギーを主食として生きている。
忍としてのスキルは上等、クールな態度は容姿と合間って同性からも異性からも一目置かれる存在。
そんなカカシの弱みを握って、得意げな気分だった俺はほんの出来心からカカシの身体を求めた。
正体を内緒にする約束と引き換えに。
思い返せば自分は汚い手を使ったと反省はしている。
が、後悔はまったくなかった。
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天使のお仕事 -下忍編-
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ベストに忍ばせた指先の感触に違和感を感じた。
「見ていい?」
コクリ。と、頷くカカシは恥ずかしさにオビトから目線を外し顎を引く。
白銀にけぶる長い睫毛。
アンダーを捲り上げると徐々に露わになる白い肌。
淡く影を落とす小振りな乳房の下側が露わになる。
「ふ…っ」
カカシの期待と不安にかすかに震える指先がオビトの手に掛けられる。
その中心には絆創膏が貼られており、剥がそうと指先をかけると柔い肉に指が埋まった。
吸いつくような柔肌に跡を残さないように丁寧に端から絆創膏を剥がしていく。
カカシはじれったそうに華奢な身体を揺すった。
絆創膏の下から現れた薄紅の乳首が待ち侘びたように顔を覗かせた。
「変…?あんまり見ないで恥ずかしい」
逃げようとするカカシの両手が回りそうな程に細い腰を引き寄せる。やはり先端がふっくらとした乳輪に埋れてしまっている。
オビトの髪に触れるカカシの指は震えているようだった。
「吸ってもいい?」
尋ねるオビトを一瞥したカカシは両腕でぎゅっと胸を寄せるとそっぽを向く。
「…聞かないで」
これはOKという事だろうか。戸惑いつつも、薄紅色の境に舌を這わせて軽く歯を立てる。
乳房は匂い立つように甘く、まるで熟れた果実のようだった。
少し顔を上げると期待に潤んだ瞳で俺を見つめるカカシと出会う。
「ん…っ」
きつめに吸うとカカシはぎゅっと目を瞑り、鼻にかかるような小さい声を漏らした。舌を尖らせて押し潰すように周りの肉を抉る。
声を堪えようと少し唇を尖らせているのがとても可愛い。
それが伝わったのか恥ずかしそうに顔を逸らすカカシの顎を指で捉える。カカシからも見えるように乳房を口に含むと思いっきり吸い上げた。
「あう…っ」
押し殺していたはずの嬌声が桜色の唇から零れ、掠れた声音に腰が疼いた。
呆然とした面持ちのカカシに見せつけるように勃ち上がった乳首を舐めれば、愛らしい瞳にぶわりと涙の水溜りが出来、目尻が色付いていく。
髪の毛を掴む手は、乳房へとオビトの頭を押し付けるように内側へと引かれていて、それは拒絶ではない事を物語っていた。
薄い身体に腕を回すと、余りの細さに後ろ側からもう片方の乳房に触れる事が出来る。下から掬うように掴み、形に沿って優しく摩る。
次の行為への期待からかツンと硬くなり始めた乳首を摘み捏ねるとカカシの細い身体が跳ねた。
カカシが震える腕で俺の頭をもっとと引き寄せる。無意識だろうが強請ってしまっている身体を撫でてやる。
「気持ちいい?」
「わ…かんないけど、オビトに触られてると嬉しい」
手を引いて脚の上に座らせると、直接触れた柔らかい尻。
「もっと、こっち。俺のも触って」
戸惑うカカシの華奢な手を己の欲望へと導く。カカシに触れていただけで変化しつつある自分自身に自嘲しながら、オビトは色付く頬に口付けた。
カカシは震える指で形をなぞるようにオビト自身に触れる。
「熱い…」
「気持ち悪くない?」
「なんで?…何かビクンビクンしてる」
「カカシに触られて嬉しいから」
顎のラインをなぞってこちらを向かせる。まだ何か言葉を紡ごうとする唇を塞ぎ、胸へと続く髪を指で梳くふりをして、胸の頂きを捏ねる。
銀髪の隙間から覗く薄紅の果実は酷く淫らだ。
唇を離すとカカシは熱っぽい息を吐いてオビトを見つめる。濡れる瞳に情欲の色がちらついた。
「ここ…直接触っていい?」
カカシがズボンのホックに手をかけるも、硬く張り詰めた欲望が邪魔をして上手くホックを開ける事が出来ない。
前屈みになったカカシの乳房が手の平の中で揺れ、欲求のまま、揉みしだくと白魚の身体がビクリと跳ね上がった。
そのまま手を脇に差し入れるようにして乳房を挟み、親指で乳首を捉え押し潰す。指で弾く度、唇からは甘い吐息が零れた。
「そこばっかり、しないでっ…んっ」
耳朶に唇を押し付けるようにして名前を呼ぶと仰け反り身をくねらせる。
「気持ち良くなって来た?さっきから腰、揺れてる」
態とカカシを乗せている脚を揺すると宙に浮いた爪先がピンと伸びた。太腿に接しているカカシの股座から布越しに温い湿り気を感じる。
「動いちゃ…っ」
「まさか乳首だけで濡れたなんて事ないよな」
「ふえぇ?」
膝裏に手を掛け軽く引いてやると、太腿の上を下履きの中でカカシの尻だけが滑った。
「や…ぁんッ!」
「すげ…ぬるぬる」
前のめりになった白い胸が視界を覆い、目の前でプルンと揺れた。
手にすっぽり収まるほどの乳房は大きくは無いが形が良く、快楽にツンと立ち上がった乳首は苺のように甘い。
「…なに?また弄って欲しい?」
「ちがっ…、きゃっ?!」
否定しようとオビトの手を避けようとしたカカシごと後ろへと倒れるように寝転がる。
支えをなくした身体は綺麗にオビトの身体を跨いだ状態で着地した。
「どうせなら脚じゃなくてココに座って」
ココと指示した隆起したモノの上に座らせると背を丸めて腹の上に手をついた。
「ま、待ってオビト。下着汚れちゃう」
カカシは自分の下穿きに手を掛ける。オビトは華奢な手首を掴んだ。
「?」
「自分で脱ぐつもりか?」
カカシは変な所で羞恥心が欠けているようだった。それに脱がせるのは男の役得でもある。
オビトはもったいぶるように、カカシが寛げたウエストに背中側からゆっくりと手を差し入れる。
肉付きは決して良く無いが絹のように肌触りの良い尻を撫で、下着ごと引き下げる。
「腿まで伝ってる。感じやすい身体だな」
「…天使失格?」
不安そうに首を傾げるカカシの薄い腹に口付ける。
「…それくらいで丁度いい」
「オビ、!」
オビトは銀色が薄く茂る秘所に手を差し入れた。秘裂を撫でると、指先がぬかるんだ溝に滑り込む。
「…触るだけ、な」
少しだけ不安を孕んだ瞳に語りかけ、ぷっくりと息づいた突起の感触を指の腹で柔く触れて反応を見る。くちくちと突起を捏ねるとカカシは腰を淫らにくねらせた。
白磁の頬を真っ赤に染め、眉を顰める。
震える吐息には快感が色濃く滲んで悩まし気な瞳がオビトの心を魅了した。跳ねた熱が尻を掠め、ガクリと肘を付いたカカシの胸が顔面に落ちてくる。
「ファファシ」
「オビト…」
消え入りそうな声。
「んむ?」
顔を覆う胸を避けてカカシを見上げると、頬を真っ赤にしたカカシが意を決したように真一文字に結んだ唇を開いた。
「…お、お尻に挿れる?」
星屑のような銀髪がこぼれ、オビトの頬に落ちる。
「それ…大丈夫か?」
「…多分、それに」
白い太腿に当たる硬く張り詰めたオビト自身を見やる。
オビトは苦笑した。
「わりーな」
「あ!」
カカシの柔尻をオビトが揉み、普段空気の触れない箇所を外気に晒される。
脚まで伝った蜜は後ろへも滴って、オビトの指を迎えた。
固く閉ざされた蕾へ触れるとカカシの身体が大袈裟に跳ねる。
「…恐い?」
ふるふると髪を揺らし、オビトの胸へと頬を擦り寄せる。その子猫のような仕草が愛らしくて、オビトは銀色の髪に鼻をうずめた。
「まずは一本な…力抜け」
「ん…ふ…っ」
人差し指で蕾の周りを擽るように撫で、ゆっくりと差し入れる。狭い肉の壁に阻まれ、第一関節までもがやっとだ。
「全然入んね…」
胸の上で丸まるカカシが泣きそうな顔で見上げてくる。
「やっぱり、辞めと」
「やだ!」
自ら手を取り、差し入れた指先を押し込もうとする。
「お、お前なあ…!」
「だって…いっ」
ビクリと顔を歪めて、カカシの身体が上擦る。
「当たり前だろ!」
オビトの叱責に、潤んでいたカカシの瞳が更に涙の膜をはる。
挿れるにしろ、もっと濡らしてやらないと。
「ちょっと目つぶってろ」
体制を入れ替えると、高く挙げられた腰に手をかける。
「え…うそ。ちょっと、オビト?!」
こちらも初めて目にした男性器に戸惑いの声を上げる。
「目瞑ってろって言ったろ?」
「だって…」
「少し黙って」
「あ…っ」
オビトはカカシの柔らかく形の良い尻を撫でつつ、蕾に舌を這わせた。
無理に指を入れたせいで少し赤くなった中心意外は真っ白で、蜜に濡れた局部は本当に柔らかい桃の様にオビトを誘惑する。
唾液を含ませながらも、欲望に逆らえずぴっちりと閉じた肉を開くと透明な液体が薄紅の入口から果汁のように滴り、女特有の甘い匂いがオビトの雄を刺激した。
今すぐにでもここに己を穿ち、華奢な身体を揺さぶりたい。
しかし、それはカカシにとって禁忌だ。
ごくりと喉がなる。中指を立てて、入口をなぞると内腿が不規則に痙攣した。蜜を溢れさせる箇所に舌を忍ばせると身を攀じったカカシの髪がオビトを刺激する。
カカシを乗せた身体が無意識に跳ね、鼻先が先程よりも深く甘い媚肉に埋まる。
オビトは顎を伝う愛液を舐めとり、カカシの太腿を引き寄せて掴むと奥へと舌を進めた。熱く充血した花弁を甘噛みし、蜜壷の淵を辿るように舌を這わせる。
「あっ…いや…ぁ…噛んじゃだめぇ…ッ」
溢れる蜜が卑猥な音をたてた。不意にカカシの手が縋る物を求めてオビトの性器を握り締める。
「うっ…カカシ、それはちょっと」
息にすら感じてしまうカカシには唇の振動は酷だったらしく、小さな悲鳴を上げた。ふるんと形の良い尻が跳ねる。
「カカシ…握ってんだったらさ、舐めて欲しいんだけど」
肩越しに振り返ったカカシはけぶる睫毛を瞬かせる。
「…した事ないよ」
「オレがしてるの真似てみて」
散々迷った挙句、先端へと柔らかい舌先をあてたカカシは、鈴口をなぞるように舐め、唇で亀頭を包んで啜り、甘く噛む。
経験がないと言った通り、カカシの口技は生温い快感を腰に伝えるが今ひとつ決定的な刺激がない。
それでも焦さられているような舌使いに、オビトは体制を反転させカカシの上にのると滑らかな頬に己の欲望を擦り付けた。
双丘を鷲掴み、蜜を絡めた指で後孔を犯す動きに合わせて腰を振る。
カカシは懸命に唇と手で奉仕しようとするも、オビトが与える下半身への刺激に気を取られ疎かになる。愛おしくてもどかしい。
オビトはカカシの口に指を差し入れて開かせると、無理やり己自身をねじ込んだ。
「ふぐっ…んっ、ふぅぅっ」
涙を溜めてこちらを伺う、口を大きく開いたカカシの顔に、ゾクゾクと腹の奥から快感が突き抜け、熱く柔らかい口内にもっていかれそうになる。
痛い程に張り詰めたペニスはカカシの粘膜を求めて頬の裏側に擦りつける。粘膜と粘膜が接触してにちゃりといやらしい音をたてた。
喉を突いてしまわないように浅く腰を動かす。
「んぐ…ほ、ほひとぉ…」
「っん?」
「きもち、ひい?」
カカシが不安そうに見上げてくる。
「あぁ、気持ち良い」
少し微笑んだカカシは瞳を閉じて、応えようと顎を動した。
その様子に嬉しいような、申し訳ないような気持ちが綯い交ぜになりオビトの陰茎は先程よりも少し質量を落としてしまう。
「…オビト…きもちく…ない?」
「…っ、ちが」
「頑張るから…!」
カカシが泣くように顔を歪めた。決して彼女が悪い訳では無い。
その歪んだ顔はオビトの欲情を煽った。
しかしもう一人の自分がそれを制する。
「やっぱ、やめ」
「俺が下手くそだから?」
「違う。カカシも良くなきゃ意味ないだろ。ゆっっくりでいいんだ…時間はあるしな」
オビトがカカシの口から己自身を引き抜く。離れることを惜しむように濃い紅の亀頭からカカシの唾液がとろりと垂れた。
「カカシの…続きするけど、痛かったら我慢しなくていいから言えよ」
カカシは納得いかない表情をしていたが、その口の回りは唾液でテラテラと光り酷く淫猥だった。
「触りたい」
「…好きにしろ」
カカシは途端に唇を綻ばせてオビトの性器に軽く口付けた。
愛おしくて、カカシにたくさんの快感を与えてやりたいと思う。オビト自身にも経験が有るわけでは無かったが、手探りでカカシの反応を確認する。
吐き出される声を拾い、肉を貪る。
二本目の指を狭い穴に差し入れると、蕩けた媚肉が絡みついてきて下腹部がズキリと疼いた。
「あ…だめ…変になっちゃうぅ…」
内部を擦ると振り返ったカカシが脚の間から手を伸ばしてくる。
「変にって、どんな?」
埋め込んだ指を止める事なく、もう片方の手でカカシの手を腿の方に寄せ、邪魔出来ないように押さえて華奢な手の甲を握る。
ある一点を擦るとカカシの身体が跳ねる。
じわりと滲んだ愛液がオビトの顔に垂れる程に滴った。
「中が感じるんだな、カカシは」
ふっふ、と小刻みに震える息を吐いたカカシは、自分の腿に爪を立て身体を強張らせ、快感に耐えているようだった。
握った手の甲を返して指を絡める。
「…力抜いて、俺に任せて」
「う、ん…っ」
カカシは目に涙を溜めて頷いた。白磁の頬が痛いほど赤く染まっている。
オビトは指を深く入れると同時に充血して震える陰核に口付け、舌を絡めて吸ってやる。
小刻みに震えるカカシの身体。これで後ろへの異物感を幾らかは、和らげる事が出来ているだろう。
「カカシ…大丈夫そうか?」
「わかんない…でも、そこ…気持ちいい」
とろんとした顔でカカシが腰を振る。快楽に従順な天使様だ。
肉芽を刺激しながら慣らす為に指の本数を増やし、挿入の体積を増す。
内側から子宮の裏側を指の腹で押し撫でると、腰を振っていたカカシは猫が伸びをするように尻を突き出して喘ぐ。
愉悦に溶けた甘い声に、そこに女の性感帯があると悟る。カカシの反応を伺いながら、確かめるように丁寧に、その周辺の内壁に指を滑らせる。
「あ…だめ…オビ…あんっ」
明らかに変わった声音。透明な蜜が次から次へと溢れてくる。
カカシの腰を持ち上げ、身体を起こし柔らかくなった肉に指を埋めながら、蜜壺から滴る体液を自身のモノへ絡めた。
そのぬめる感触に二人そろって身体を震わせる。
早く熱い体温を貪りたくて堪らない。
オビトはそっとカカシの中から指を引き抜くと、愛おしむように充血した菊座に口付け、最後に唾液を含ませる。
宥めるように背中を撫で、自然と楽な姿勢を取らせた。尻だけを高くあげる格好にカカシは身体は朱に染まる。
「オビト…早く。恥ずかしいよ」
小さな尻をもじもじと左右に振る様子はさながら発情期の雌猫のようで。
オビトが充血した菊座から蜜に濡れた花びらまでを舐めるように観察しているとカカシがぷくりと頬を膨らませて振り返った。
「ね…早く…オビト」
可愛くて堪らなかった。急く気持ちを押し殺して先端を押し当て体重を掛ける。
「痛かったら言えよ」
「っん、大丈夫…だから、さっきみたいに、して…ッ」
呑み込まれていく自身にカカシの肉壁が絡みつくように収縮する。
「っ…力抜け…っ」
「が、頑張る…けど…っ」
目をきつく瞑り深く息を吐き出すカカシの横顔は辛そうだった。しかし確かに、ゆっくりとだがオビトに解された桃色の肉は甘い蜜の助けを借りて肉棒を呑み込んでゆく。
「んあっ」
「…大丈夫か?」
カカシは息をする度に身体中を震わせ、振動が内側にまで響いた。
その様子に僅かに戸惑い、腰を引く。
「やっ…!大丈夫、だから抜かないで…」
カカシが縋るようにオビトを見つめた。蕩けた瞳は確かに快楽を拾っているように見える。
オビトは華奢な腰を掴んでジリジリと腰を進めた。熱くうねる媚肉がオビトの肉棒を締め付け絡みつく。
無意識に腰が揺れてしまうのを我慢する。暫くして柔らかい尻の肉に腰骨が触れ埋もれた。
伏せるカカシの上半身を起こし、両手で胸を包むように抱きしめ、呼吸に合わせてヌクヌクと律動を開始する。ゆっくりと。
オビトはカカシの長い銀髪をそっと掻き分けて白い項に口付け、そのまま首筋を辿って耳の裏に唇を押し当てた。
「どこが気持ち良い?」
薄っすらと浮いた腰骨に指を這わせ動くよう導く。少し動いては触れた尻が震える。
「ここ?」
声に肩を竦ませたカカシはくふんと鼻を鳴らして、腿を引き攣らせた。
そっと下腹部に指を滑らせると確かに蜜壷は湿り、きゅんと甘く疼いている。
「あ…オビト…」
細い腰が自分の意志で緩く上下する。快楽を追って瞳を閉じるカカシ。
後ろまで滴る愛液がぎこちなかい動きを助け、柔らかい尻が弾むように動き出しオビトの脚にまで伝う。
「…お尻の中までぬるぬるさせてるぞ」
「あんっ…すごい、エッチだよぅ…オビトの大きくて硬くてぇ…っ」
「エッチなのはお前だよな?」
「ん…っ」
小振りな乳房を下から掬い上げ、親指と人差し指で乳首を摘んでこねる。指の間でコリコリと転がすとカカシは背を丸め、か細い嬌声をあげた。
細い癖に何処までも柔らかい身体。
「あっん…そんなにしたら乳首取れちゃうよぅ」
それでもなお、押し付けた尻を揺する事は忘れないのだから天使という生き物は酷く性に奔放な生き物なのだ。愛液が絡み、接合部からは卑猥な水音が絶えず聞こえてくる。
熱く狭い肉壁に包まれているだけでも、もっていかれそうになる芯を、早くも強弱を付けて擦りたてる事を覚えた淫らな身体が煽る。
「オビト…も、立ってらんない」
摘まんだ乳首を引っぱり、崩れ落ちる身体を引き倒し、上から覆い被さる。小さな身体は簡単にオビトの影に収まってしまった。
「んっ…オビ…」
「…カカシばっかりずるいだろ」
細い腰を引き寄せ深く沈める。
「んあっ」
尻を突き出したカカシの背が弓なりに反った。
「あ…あ、オビト…どうしよう」
「ん?」
円を描くように腰で白い尻を揺する。
「初めて…なのにっ…おしりキモチイイ…っ、あん!」
カカシの上気した頬を玉のような涙がぽろぽろ零れる。ビクビクと震える腰、蜜壺からは愛液が滴り落ちる。
オビトは子宮の裏を擦るよう抽送を始める。カカシが動いている時には届かなかった深い処に迄も差し込んだ。
ずり上がり震える身体を引き戻して、溶けた入り口が亀頭を吐き出すまでゆっくりと引き抜き、また全てを擦り込む。
「はぁっ…ぁ、おっきぃ…っ」
「カカシ…もっと、」
「もっと…激しく、して…っ」
「…っ」
振り返り様の潤んだ瞳がオビトを捉え、柔らかな尻が淫らに押し付けられる。愛らしい痴態を目の前にして我慢できるほど、オビトに余裕は無かった。
動き易い体制を取ろうとし、地面についたカカシの膝が擦りむけている事に気付く。
自分の余裕の無さを痛感し、溜息をつくとカカシの中から己を引き抜く。
「やっ、なんで?」
ヘタリと尻をついたカカシ。
「いいから掴まれ」
抱き寄せ脚を持ち上げ、小さな尻を支えて脚を自身の腰に回させる。ぐっと深く入った男根にカカシが背を仰け反らせた。
「やあ…!」
大きな声と共にバサッとオビトの頬を純白の羽根が撫ぜた風が吹き抜ける。
「お、…まえ」
荒い息を吐くカカシは肩に頭を乗せて首に回す腕が深く絡みつく。
「…出ちゃったぁ…気持ち良いんだもん」
さわさわと羽根がオビトの身体に触れる。鮮やかなこの匂いはきっと空の匂いなのだろう。
「他のヤツに見られたらどうすんだ」
「なら、早くコレどうにかして…?」
カカシ揶揄するように腰をくねらせる。
「くそっ」
「ふふっ…もっとたくさん…あっ」
カカシの細い身体が上下に揺れる。重力がかかるようになった分、先程よりも深く陰茎が穿たれる。
良いところを何度も抉られたカカシは盛りのついた猫のように嬌声も漏らし身体を震わせる。
「…飛んでっちまいそうだな」
「や、やだッ…ちゃんと捕まえてて、オビトッ」
「あぁ」
片手で小振りの胸を鷲掴みにする。
「離さねえよ、絶対」
にやりと口角をあげたオビトはカカシの鎖骨に噛みついた。刺すような痛みにカカシは眉を顰める。
紅く残るのは空にすら返さないという所有の証だ。
「俺の物って印」
薄く微笑んだカカシは頬を擦りよせ、オビトの手を取ると腹に乗せた。
「ここにもオビトの印、ちょうだい」
それが意味する行為にオビトは瞠目する。そしてゆっくりと微笑み、カカシの身体を引き寄せた。
「本当に帰れないぞ?」
「…オビトが全部責任とってくれるな…良いよ」
試すようなカカシの言葉に現実が頭をよぎる。それでも目の前の身体を手離す事は出来ない。
「カカシが望むなら」
肩に手を掛けこれ以上ない程に深く突き上げるとカカシは身体を仰け反らせて喘いだ。結合部からはポタポタと先走りと愛液が混ざった液体が滴る。
本当の意味で交わってしまったら、カカシの身体はどうなるのだろう。
美しい翼がもげてしまうのか。
真っ白な翼が黒く朽ちるのか…。
「オビト…何考えてるの?」
ジッと見つめる瞳が不安を揺らめかせる。
「嫌な事考えてるの、分かる」
「わりぃ…」
「キスして…俺の事だけ見てて」
カカシが待ちきれないとばかりにオビトの唇に噛み付く。
熱い粘膜が重なり、舌と舌が擦れ合う甘美な快感にカカシの瞳から生理的な涙が零れた。揺れる度に外れてしまう唇がもどかしく、カカシは髪に差し込んだ手でオビトを引き寄せる。
カカシを持ち上げるオビトの腕も速度を増し、肉を穿つ音が大きくなっていく。
「あ、ああ…あ…オビト、オビト…っ」
「カカシ…ッ」
唾液が二人の唇の間で糸をひく。
切羽詰まったように顔を歪めたカカシはオビトの首に腕を回して抱き付いた。
羽根のような質感の長い銀色の髪がハラハラと肌を撫で、カカシの匂いが舞う。耳元で自分の名を呼ぶ声がオビトを追い詰め高ぶらせた。
カカシの脚ごとその身体中を抱き締め、強く腕の中に留める。
肺の中の空気を全て吐き出すようなカカシの喘ぎにオビトは背筋が粟立つのを感じた。支配しているようでカカシの全てに支配されている。
真珠色の涙が頬を滑り落ち、声を堪えるようにひんひんと啼くカカシは密着している内腿を不規則に痙攣させ、腰を締め付ける。
「声、我慢しなくて良いから」
それを合図にカカシは背を反らせて喘いだ。
「ああ…っ…オビト…そこ気持ちいい…気持ちいいよぉ…!」
蕩けた表情がなんともいやらしい。オビトはカカシの顎に噛みつくと垂れた唾液を舌で絡め取る。声だけではなく、カカシの身体は何処も彼処も甘くオビトを痺れさせた。
じわりと漏れ出す感覚に眉を寄せ、カカシの火照った耳に囁く。
「…どこに出せばいい?」
「んっ、中に出して、いいよ…っ」
「え…?」
カカシが妖艶に微笑む。悪戯っぽく弧を描いた薄桜色の唇がオビトの額に押し当てられた。
「後で処理してくれる?」
「もちろん。…でも、一回じゃ収まんねぇかも」
搾り取るようなカカシの内側にブルリと頭を振る。
「いい?」
「いいよ。オビトの気の済むまで…俺の中、オビトでいっぱいにして?」
細い脚がオビトの腰にきつく絡まる。意図的に搾り取るように動いた熱い肉に、オビトの理性は音を立てて崩れ落ちた。
地面に座った自分の上にカカシをしゃがませると尻を持ち上げ、下から思うままに突き上げた。
後ろ手にオビトの膝に手をついたカカシは下唇を噛み締め激しい動きに耐える。
「…丸見え」
色素の薄いカカシの陰毛から下の陰部がぱくりと開かれてオビトの目の前に晒されていた。
薄い桜色の陰唇は蜜に濡れ、純潔を守ったままの蜜壺はだらしなく愛液を滴らせる。興奮に色付いた陰核は勃ち上り顔を覗かせている。
カカシは恥ずかしそうに膝を擦り合わせ睨むが、それがまたオビトを煽った。
「もっと良く見せて」
片手で両膝の裏を持ち上げ、脚を上げさせると濡れそぼった所を撫で回す。
結合部からは白濁が滲み出ていた。
その白濁を指で掬い取って秘部に擦り付ける。陰唇を捲り、その裏側まで揉み込むとカカシの脚がぶるりと震えた。
そのまま期待に震える陰核を親指の腹でクリクリとこね回すとカカシは薄い唇の間から途切れた熱い吐息を零す。陰核を手の平で押しつぶし、親指をカカシの中に浅く引っ掛けた。
手の平で円を描くようにカカシの丸い尻を揺する。
体液がカカシの狭い後腔からヌチヌチと音を立てて滲み出てくる。
「あん…ああ…オビト…っ!そこ気持ち良い…!あっ」
自然と揺れるカカシの細い腰。淫らに蕩けるカカシの瞳をもっと見たくて、オビトはより強く掌を押し付けた。
「おしり溶けちゃぅ…っんン!」
カカシの腰が高く反らされ、すぼまった後腔がキュウキュウとオビトを締め付けてくる。
「…くっ」
「オビッ…抜いてっ…はひッくるし…ッ」
涙と涎で蕩けきったカカシの表情が更にオビトに火をつける。カカシの上気した頬にキスを落とし、耳たぶに吸いついた。
「本当に抜いていいの?」
「ふえ…?」
「こっちは抜いて欲しくなさそうだけど?」
「らって…とまんなっぃんだもッ」
ガクガクと震える脚の所為で引き抜こうと腰を上げるカカシは失敗して、また自ら陰茎を呑み込む。
「も、らめ…オビトのおっきいよぉ」
泣きじゃくるカカシの銀糸を一束とって口付ける。
「イッたらどうなるんだろうな」
「イ…く?」
「もっと気持ちよくなるってこと」
目を見開いたカカシは嫌々をするように首を横に振る。
「そんなの…死んじゃ、あ!」
再び陰核を押し上げるように捏ねる。しとどに濡れたそこは手の平の下でやらしいと音を立てた。
「ひっぁッあ」
身体を突っ張らせたカカチは喉を反らし、くったりと倒れこむ。薄い胸だけが忙しなく空気を求めて上下した。
内股は痙攣し、充血した蜜壺は収縮を繰り返している。溢れた愛液は菊座にまでつたって、オビトの陰茎を濡らした。
「これ…あ…いく…?」
「多分、な」
「からだ、力はいんな…」
まるで骨まで抜けたかのように、オビトの腕の中でカカシの脚がだらりと垂れる。
「オビ…トォ、ギュッてして…お願い…」
とろんと潤んだ瞳に懇願の色が滲む。オビトは迷わず細い腕を引き、華奢な身体を抱き留めた。と、と、と。まるで早鐘のようなカカシの心臓の鼓動がオビトの胸を叩く。
「あぁ…オビトの精気が入ってくる」
「え?性器なら…」
言いかけた唇をカカシが塞いだ。ぐいぐいと身体の力を吸い込まれて行くような感覚に目の前がクラクラと歪んだ。
カカシは恍惚とした表情で俺を見つめ、赤く薄い舌で己の唇を舐める。
「…あん…すっごく美味しい…やっぱりオビトを選んで良かったあ…もっとぉ」
「ちょっと待てカカシ」
「にゃに?」
「お前、何かしてんだろ」
「んーん?」
カカシの舌が唇に触れただけで、ビリビリと引き寄せられる何かを感じる。
(喰われるってコレか)
「…喰い過ぎるとデブになるぞ」
「ならないよ…肌はすべすべになるかも」
妖しげに光るカカシの瞳にオビトは溜息をついた。これがカカシに気に入られた代償というのならば仕方がない。その代わり。
「お前は…俺だけのものだよな他の奴喰ったら許さねぇ」
「なら…もっとちょうだい?」
きゅっと中が締め付けてくる。
「ったく、底なしかよ。マジで吸い付くされそう」
「ね、早く…オビトォ」
カカシもオビトの精気に当てられているようだ。中毒者のように虚ろな瞳を潤ませ、自らの意志でオビトの陰茎を絡め取る。
「くっそ…誘ってんじゃねーよ、バカカシ」
「っ…ひゃあ!」
カカシを押し倒したオビトは自分の肩にカカシの細い脚を担ぎ上げた。隙間ができないように接合部を押し付ける。
「はッ…ふかッ」
「腹いっぱい食え」
「んっンんッ…!」
スラリと伸びるカカシの脚に鼻先を押し付け、頂きを目指して一心不乱に腰を振る。
「ぁっあダメッまたイっちゃう!ゃあ…!」
パンパンと肉と肉がぶつかり合う音が部屋中に響く。結合部は淫らに捲れ上がり、滲み出たオビトの先走りがカカシの愛液と混ざり合い、カカシの丸い臀部をつたう。
「オビ…奥、しゅごい…っ」
「しゃべんな。舌噛むぞ」
「らって」
「黙って」
カカシの口を手で塞ぎ、ずり上がる身体を押さ付ける。
「ンーーーッ」
瞬間、凄まじい力で締め付けらてオビトは呻いた。途方もない快感が脳髄を突き抜ける。下腹部に溜まっていく感覚を落ちつけようと息を吐き出す。
「急に締めつけんな、バカカシ…ッ」
「あンッ…なんで」
「…あ?」
「なんで、オビトは射精しないの?」
「は?」
「男の子はそうするって大天使様が言ってたもん」
「大天使様?」
カカシが悲しそうに視線を落とす。
「オビト…気持ちよくない?」
「は」
「だから射精しないんでしょ?」
快感に色づいていた紅い目元が、くしゃりとする。色違いの瞳に玉の涙が膨れ上がり、唇が歪む。急に魅せたカカシの幼い表情にオビトの心が締め付けられる。
「ッ!……バカカシ。今のでちょっと出たわ」
「ウソだぁ、俺良くないんだ…ぐすっ」
「本当だって」
涙で潤んだ瞳がオビトの瞳を覗き込む。
「てか、大天使ってどんなこと教えんだよ」
「天使の使命とか、効率良く精気を吸収する方法、とか…だよ」
「効率良く?」
「そっか…オビトは俺が大天使様みたいにおっぱい大きくないからあ…」
どうしようもない理由をつけてはカカシの涙は止まらい。
「お前のおっぱいは俺が大きくしてやるから安心しろって」
「じゃあ、お尻?ボンキュッボンじゃないから?」
「あのなぁ!…はぁ、わかった。一回出すから少し黙れ」
「うん!」
大袈裟に口元を両手で覆うカカシに、やられたと心底思った。
腰を引き寄せ、結合を深くする。
身体を震わせ、甘い吐息をこぼしたカカシの表情は快楽に蕩けきっていた。こんな状態で動いて大丈夫なのだろうか。
「早くぅ…」
「わかってるよ」
「…あん!」
カカシの小さい尻を両手で覆い、上下に揺する。密着した下腹でカカシの性器がぬるぬると滑り、下生えを濡らした。
「っん…」
「オビト!イくの?!」
「…うるせぇ」
再び口元を手の甲で塞ぐカカシ。
その期待に満ちた表情、動作に煽られる。ぐちゅぐちゅと耳を塞ぎたくなるような水音にオビトは切なげに眉を顰めた。
噛み締めた唇の間から押さえきれない息とも喘ぎともつかない声が漏れる。
「いいか…?カカシ」
こくこくと頷くカカシ。溶けきったカカシの後腔はオビトの陰茎に吸い付くように迎える。
「くっ…は、ぁ」
「すごいっ…オビトの、俺のお腹の中で…跳ねてるっん」
肘を着いて波に耐えるオビトをカカシは潤んだ瞳で見つめていた。
そして、とても愛おしそうにオビトの頬を撫でる。腹の奥底に溜まっていくオビトの精液に、カカシはうっとりと溜息を零した。
「気持ちいい…こんな…射精ってすごぉい…」
ぐちゅりと音がして、再びオビトが動き出す。
「やんっ」
「この方がいっぱい吸収できんだろ。零すなよ」
「むりぃ‥こぼれちゃうぅ…ッ」
言っている側からカカシの菊座からは精液が滲み出てシーツを濡らす。
オビトは陰茎が抽送を繰り返すことでカカシの粘膜に精気が擦り込まれ、腕の中の身体が変わって行くのを目の当たりにする。
顕著に変化が現れたのは胸だ。
「なんだコレ‥でかくなった?」
カカシがはにかんだように視線を外した。
「オビト、俺のこと好きでしょ?」
「どうゆ‥」
「俺たちの‥相性がピッタリって、コトだょ…ダメ、気持ち良くてオシッコしたくなっちゃった」
「それって潮吹きじゃね?」
「あ!そこだめえ!」
ある一点を擦り上げるとカカシは身体を仰け反らせた。
「出ちゃう、でちゃぅっっ」
下腹が濡れる感触。カカシはさっきまでの元気な様子とは打って変わり、ぶるぶると震える身体を小さく丸めていた
「ひぅっ…あぁ…」
華奢な身体が壊れてしまったように痙攣する。ポタポタと余韻が尻を伝って床を濡らす。
「うっ‥う」
そっと触れただけなのに大袈裟に揺れる肩越しに涙に濡れた瞳が見えた。
「‥カカシ」
ふるふると頭を振るカカシのいたいたしいほど赤く染まった頬に口付ける。それにすら感じたようにカカシは眉を顰めた。
「…汚くして…ごめーんね?」
「汚くねーよ。それにお前のならいくらでも」
ポロポロと零れる涙を啜り、カカシの気持ちが落ち着くのを待つ。
「それにコレ、漏らした訳じゃなさそうだし‥」
「気、使わなくて良いよ‥良い歳してお漏らしなんて…恥ずかしくて…死んじゃう…」
目を伏せるカカシの尻を片手で支えながら、オビトがゆっくりと下腹部に手を伸ばす。カカシの股座から溢れた液体を指で掬い上げてペロリと舐める
「あっ」
「ほら、無味無臭」
舐めた舌をカカシの口へと差し入れ、それが本当であることを伝える。
「‥な」
「うん」
水音のヒドさで失禁と感じたのだろうが、逆に。
「本当に処女か不安になるくらい相性いいな、俺達」
「…!…処女じゃなかったら天使出来ないんだよ」
「‥知ってる」
「もう‥」
「処女の癖に身体がスケベ過ぎるっつーの」
「オビトの所為だもん。このままじゃ帰ったとしてもオビト無しじゃ生きていけない」
「帰んなきゃいいだろ」
「…うん」
カカシは少し迷ったように言葉を返した。
カカシが天使の役目を全うしたいことは知っている。けれど。
「離したくない」
ぱちぱちと瞼を瞬かせたカカシは、オビトの短い前髪を撫でつけた。
「なんだよ」
「可愛いな‥と思って」
カカシの言葉に眉を上げたオビトは乱暴にカカシの中をついた。ぷちゅ、と接合部から互いの快楽が溶け合った粘液が滲み出る。
「オビ…っ」
「お前のが可愛い」
オビトの率直な視線と物言いに照れ笑いを浮かべるカカシを本当に可愛いと思う。
「可愛がってやるから全部委ねて俺の側にいて」
オビトの真摯な眼差しにカカシの目許が緩む。
「やっぱり可愛い‥ココもココも全部。食べちゃいたい」
くっきりとした二重瞼と額にキスをし微笑むカカシ。
「お前が言うと冗談に聞こえねぇ‥」
「オビトだったらいつまででもも食べてられるよ、俺」
オビトの鼻の頭に口付けを落としたカカシは朝露をまとう朝顔のように清廉に微笑んだ。
ああ、カカシになら骨の随まで喰われても良い。
思った瞬間、身体から力が抜け落ちガクリとカカシの胸に頭をつく。
「あれ?」
「オビト‥?」
「なんか‥チカラはいんね」
「?!‥もしかして吸い過ぎた?離れてみよう…ごめーんね?オビ…きゃっ」
オビトはカカシの身体をぐっと引き寄せた。マシュマロのような乳房に歯を立て吸い付く。
「あ!痛…あ…オビトォ‥いたぁ‥ぃ」
硬く尖らせた舌先がグイグイと乳房のカタチを変える。
「やだ、おっぱい虐めないで‥」
「ふぐ‥ぁむ」
カカシはオビトの顔を両手で包み引き寄せた。
「やっぱ俺じゃ精気を吸ってばかりで…オビト怒ったの?」
「違う、俺はどんなに…お前に精気を吸われたって離れたくないんだよ」
「…オビト」
カカシが感じ入ったように目を眇める。桜色の唇が蕾のように綻んだ。
「でも、ダメでしょ!このままじゃオビトが倒れちゃう。そんなの俺やだよ」
「カカシ‥」
オビトの身体の下から身をよじって這い出たカカシは下腹を撫でて微笑む。
「‥ヌクヌクする」
「腹いっぱいか…?」
「うん…ありがとう、オビト」
柔らかい微笑みは聖母のようで、腹を撫でる姿は命を慈しんでいるようにさえ見える。
いつか、カカシの羽をもぎ取る日が来たら、この光景をもう一度見たいと思った。
「俺、このまま死なないよな…」
「お迎え来てないから、大丈夫だと思うよ?」
天使の微笑みでカカシは冗談みたいな事を言う。
「…ほんと笑えねぇ」
「もし来ても俺が追い払っとくから、安心して」
優しい手つきで額を撫でられ、意識が遠のいていく。
「…ちょっと寝る」
「うん」
「早く一人前の天使になって、俺のこと来いよ」
「うん…」
心地良い風と共にカカシの綺麗な羽根が身体を覆い、空の匂いがオビトを包んだ。
Fin
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