注意書き

★イチャイチャオビティクスの外伝
かっこいいカカシ先生とヘンタイなカカシ先生と乙女なカカシ先生を口寄せした結果エロばっかりです。
いつもの事です。すいませんでした。

外伝の外伝。このお話の続きのようなもの注:オビカカ クリック⇒「オビトの誕生日」

***
日差しが大分柔らかくなってきた2月の午後。
春の気配を感じつつまだ冷え込む朝、なかなか布団から出ないカカシに掴まり約束させられた通り、夕飯を鍋にする為木ノ葉マーケットへ材料を買いに向かう。

陽気な音楽が流れる中、主婦たちの雑踏をかき分けて野菜コーナーにたどり着くと白菜が最後の一つになっていた。
任務終了があと少し遅かったら危ないところだったと白菜に手を伸ばす。
横から別の手が伸びてきた。顔を上げるとカカシの暗部時代の後輩、テンゾウが立っていた。お互い白菜から手を引き会釈する。
「どうぞどうぞ」
「…良いのか?」
「オビトさんの方が早かったですし、かまいません。…今日は鍋ですか?」
「悪いな。お前んとこも?」
「僕はあちらので野菜炒めにします。1人なのでどうとでもなりますんで」
そう言って別のコーナーへと移動していく。
最後の白菜を奪ってしまった事に罪悪感を感じて声を掛けた。
「おい、良かったら食いに来るか?」
「いえ、大丈夫ですよ。それに、僕がお邪魔したらカカシ先輩に何言われるかわかったもんじゃないんで」
頭を掻きながら苦笑いする表情にチクリと胸が痛んだ気がした。
『僕はカカシ先輩の事が好きです』
テンゾウから言われた言葉が蘇る。カカシは否定するが、テンゾウ自身の本当の気持ちはどうなんだろうか。
表情の曇ったオビトを見て、テンゾウが苦笑いを引っ込める。
「…白菜はお前にやる」
「え?良いですよ!気にしないで下さい」
「良い。ウチはトマト鍋にする」
だから今日はキャベツを…、と隣りのコーナーを見やるとさっきまであったハズのキャベツはもう残ってはいなかった。
「本当、大丈夫ですんで!」
カゴに白菜を戻され苛立ちながら、困惑するテンゾウに押し付け返した。
「…カレーにするから」
「頑固ですね…」
「お互いな…」
それでもなお、押し問答していると、テンゾウが手を挙げた。
「はは…まいったな。じゃあ、ちょっとだけお邪魔します」
「あぁ、今日はカカシも早く上がる予定だから三人で食おう」
複雑な表情のテンゾウを置いてレジへと向かった。

暗部で任務に出るようになって一年。
始めは夜勤のみだったが、最近では昼のシフトもこなしていた。
元暗部のテンゾウから聞く話は、タメになるものから、くだらないものまで、昔の事は余り話さそうとしないカカシからは聞けないような話ばかりで時間を忘れて夢中になってしまった。
「ただいま」
戸を引く音と共に家の中に響いたカカシの声にハッとする。
「やべ、鍋すぐ用意するから待ってろ」
「お気になさらずに」
オビトを見送るテンゾウは心なしか少し小さくなって茶を啜っている。
「おかえり」とまだ玄関にいるカカシに声をかける。ちょいちょいと犬を呼ぶように手招きされるも、その表情に冷たいものを感じてテンゾウを招いた事を良く思っていない事を察した。
どうしたものかと思案しながら近づくと、案の定いつもよりも低く静かな声で咎められる。
「なんでテンゾウあげてんの?」
ひやりとするようなその声に、手に汗がにじむ。
「スーパーでテンゾウに白菜譲って貰った…から、悪くて…」
理由を話すと幾分和らいだ空気に、ほっと息を吐き出す。
(なんでこんな事でビビんなきゃいけねぇんだ)
「そう。…とりあえず、なんか羽織って」
帰って来て上着を脱いだ姿のままだったオビトがキョトンとすると、カカシの大きな手に頭にぽんっと叩かれる。
そのまま居間に向かうカカシの後ろ姿は、まだ冷たいオーラを放っていた。
(そんな怒る事か?テンゾウはお前の後輩だろうが)
「お疲れ様です、カカシ先輩」
聞こえて来たテンゾウの声に、鍋を準備しなければならない事を思い出し台所へと向かった。

鍋の用意をしていると、いつのまにか台所の戸に寄りかかってこちらを伺っていたカカシに気づく。
「まだ、もう少しかかるけど…」
「ん…」
いつからそこに居たのか、テンゾウを1人置いて来たのだろうか。戻る気配の無いカカシを訝しげに見やり、三人分の皿を渡す。
「持ってってろ」
皿を受け取るも、ジットリと睨まれ、その目線が上半身へと移行したところで、先程カカシから何か羽織れと言われた事を思い出す。
「今日そんなに寒くねぇだろ…?」
カカシは溜息をつくとクルリと振り返り居間へと戻って行った。
(何だよ。その溜息は…)
冷蔵庫からビールを1本取り出して、テンゾウも呑むかと思い直し冷蔵庫へ伸ばした手をまた現れたカカシに遮られる。
「…もう、何なんだよ。テンゾウの相手してろよ」
無言でにじり寄ってくるカカシを押し返すも、強引に唇を重ねようとしてきた。
「…人が来てんだろ」
潜めた声でカカシに伝えるも先程よりも性急な様子で壁に押し付けられた。本気で拒絶する事は出来ずカカシの胸を数度叩くと、両手を頭の上で纏められる。困惑に滲む視界でカカシの表情を読もうとしたが、能面のような顔で見降ろされる。そのいつもよりも冷たい視線に痛んだ胸元を指で指し示されれた。
「オレ、何か羽織れって言ったよね」
長い指が呼吸で上下する胸元へと近づいてくる。触れられる予感に肩が竦んだ。
返された四本の指の背が胸の一点を的確に掠めていく。
「…アンダーだけで人前でうろうろしちゃダメでしょ」
言いながらカカシの上下する手が胸の先を徐々に固くする。じわじわと広がる愉悦の波に身をよじる。
「ねぇオビト…乳首浮いてるの気づいてる?」
羞恥と共に囁かれる声に、身体が勘違いし脚の間が芯を持ち始める。
「っ…やだっ…」
オビトの拒絶の言葉を咎めるように掠めるだけだった指が形を露わにした先端を摘まんでくる。向かいの部屋に居るテンゾウに聴かれてはいけないと、声を我慢して熱くなった顔を横に振る。
「ふ…く、着て来る、から…腕…」
オビトのか細い声に緩んだ手から腕を引き抜くと、ジンジンと余韻に痺れる胸元を押さえて誤魔化す。
一度カカシを睨み、着替える為に踵を返した。
「俺が怒ってんのわかってる?」
睨まれた事が感に触ったのか、今度は後ろ向きのまま壁に縫い付けられ、素早くジッパーが降ろされた。カカシの胸に背を押されて振り向く事が出来ない。
「冗談だろ…?ダメだ、カカシ。テンゾウが」
言い終える前に膝まで引き下ろされた下穿きに脚がもつれる。直接臀部に押し付けられたカカシの熱に肝が冷える。
唾液を含んで濡れた指が後孔を撫で侵入してくる。
「きついね。…でも、朝もシたからまだ大丈夫だよね」
大丈夫な訳がない。廊下の向こうにはテンゾウが居る。
滑りを足す為に上から落とされる唾液が尻を伝うぬるい刺激に眉を寄せる。
酷い扱いを受けているのに、身体は刷り込まれた行為に、漏れそうになる声を堪えることしか出来なくなる。
唇を噛み締めて耐えていると、ぬくぬくと中で動いていた長い指がピタリと止まった。息を次ぐ間もなく壁の向こう側をコンコンと叩かれ、驚きに含まされた指をキツく締め上げてしまう。干上がった喉がひゅうっと乾いた音をたてた。
指を抜くでもなく、もう片方の手で臀部を撫でるカカシが壁の向こうに話しかけた。
「…帰れって言ったよね」
「…すいません。帰ろうと思ったんですが、オビトさんに一言だけ」
ビリビリとした殺気が背後から壁の向こうに居るテンゾウに放たれた。
「ちょっとセンパイ…やめて下さいよ。覗きませんから」
これ以上は近寄って来ない事がわかると威嚇していた殺気を解く。
「…馬に蹴られろ」
ははっと乾いた笑いをしたテンゾウは、一つ咳払いをすると真面目な声でオビトに語りかける。
「あーオビトさん?聞こえてますよね」
「あぁ」
いつもの声を意識して応える。
「前に僕が言った事を気にされてるようですが、アレ芝居ですからね。カカシ先輩は恋愛対象ではありません」
(…気づかれてた)
オビトの心に掛かっていた靄を取り払う言葉を掛けるテンゾウに、何も応えられない俺の代わりにカカシが応えた。
「なに言ってんのよ。オレがオビト一筋だって知ってるでしょ」
「カカシ先輩は黙っててください」
早く応えてやれと言わんばかりに臀部を揉まれて息が震える。
「…わかった。ありがとう」
カカシの手を抑えながらやっとの思いで言い終わると、焦れたカカシはその手を退けて律動を再開し始める。
「はい。終わり。テンゾウ、早く帰って」
「はいはい。わかりましたよ…。では、また」
廊下の軋む音がしてテンゾウの気配が消える。
それと同時に後ろから指を抜かれて、突き出した尻が空虚に震え、拘束から開放されたオビトは壁をズルズルと落ちる。
「…バカカシ」
「今日のはオビトが悪い」
脚を引かれて身体が反転する。左右に開かれた脚の間に先端を押し付けられる。
「ばかっ…入んねぇっつーの」
カカシはおもむろにアンダーを脱ぎ捨てると、裸になった肩にオビトの脚を掛け、腰から身体を折りたたまれた。広い骨ばった肩にかけられた自分の素足が、カカシの顔の横で揺れる様子に居た堪れず顔を背けるも、顎を取られ向き直される。
額を合わせて覗き込んでくるカカシが口布を付けたままだという事に今さら気づく。
まだキスもしてない内に迎え入れようとしている。
揺れる瞳に見据えられ上手く息が出来ない。表情がわかりにくい口布を下げてカカシの頬を両手で包む。
「お前ちょっとおかしいよ」
「…うん。自覚してる」
「じゃあ抑えろ、バカカシ」
会話の最中もじりじりと押し付けられていた先端が潜り込む。
「オビトこそ自覚してよ」
「っなに、を…」
滑りの足りない挿入に意識を持っていかれそうになる。
「俺の特別だってこと」
短く吐き出されたカカシの湿った吐息にオビトの胸が締め付ける。
奥まで入ってこれず、浅い所で抜き差しされて声が上ずった。
「うっん…んっんっ!」
「ねぇ、好きだよオビト」
わかってる?と、瞳孔の開いた瞳に、カカシの想いに狂気と同時に自分の居場所を見つけたような不思議な安心感を感じる。
しかし、いくら愛を囁かれたとしても、自然に中が濡れる訳ではない。
滑りの足りない粘膜が巻き込まれて悲鳴をあげる。
「はっ…ぁあ、きつい…無理だ…一旦抜け」
片眉をあげるカカシの胸をおしやる。寝室にいけば、ローションがあったはずだ。
カカシは三分の二程、まだ外に露出している部分を右手で扱きはじめる。
「お、おい…カカシ?」
「やだ」
「オレが濡らしてあげる」
そのまま近づいてきた唇にペロリと舐められ、息を尽きながら舌舐めずりするその顔にドキリとオビトの胸が跳ねる。
「んっ…」
見つめられたまま視線を外せず視界の端に入る、カカシの自慰行為中のような手つきに心を奪われる。収まっている部分が膨れて、中で濡らされた肉壁がざわついた。カカシは先走りで濡らした道を少しづつ拡げながら進んでくる。考えてる事に察しがついて、手を伸ばして腹を押し返した。硬く力の入った腹筋の感触にカカシの限界を感じる。
「…はぁっ…信じらんねっ…」
悪態をつくも折り曲げられた体制の苦しさに押し返す手に力が入らない。距離が近づき、丸い先端に前立腺を押し上げられる。
「ここにかけてあげる…」
ぶんぶんと頭を横に振るオビト。
「あっ…だめ…っ、あっあっだめ」
もはや添えるだけの手を強く握られて視線を向ける。オビトの手を握っていない方は、収まりきらない幹を乱暴に扱いている。
一度中で大きく膨れたカカシが肩を震わせて吐精した。
音が聞こえるんじゃないかという程の勢いと熱さを叩きつけられ、腹の中が意思とは関係なくうねりオビトも悶えた。
「ふぁっ…あ…んっ」
カカシが引き攣る内腿を撫で腰を引き寄せる。
「あっ…うご…くなっ…バカ!」
「今日、ただいまのキスして貰ってないんだけど」
オビトの申し入れを全く聞かず、中を濡らしながらキスを強要してくる。
舌を引きずり出され、ぬるぬるとカカシの熱い舌で口の中を舐められると気持ちの良さに何も言えなくなる。腕を首に絡めるよう持っていかれ、カカシの両手はオビトの顔を包む。耳朶を撫で、骨の輪郭をなぞる手が優しくていやらしい。
ただいまのキスにしては濃厚で長い口付けに口内を舐められる度に、腰が跳ね壁にもたれるように体重をかけてくるカカシを押し返えした。
すっかり強度を取り戻したカカシにキスの合間に名前を呼ばれ、ゆるゆると抜き差しの幅を広くしてくる。出口のない快感と角度を変えて繰り返される口づけに酸欠になる頃には苦しい身体がカカシでいっぱいになった。離れていく舌が唾液の糸を引く。
「ねぇオビト、…俺が居ない時に、他の男家にあげないでよ」
心臓止まるかと思ったと背に回された腕に強く引き寄せられる。
「…すまん」
「それに、テンゾウとはそうゆうんじゃ無いって言ったよね」
「……すまん」
「俺に愛されてる自覚あるの?」
無言になってしまったオビトの鼻を噛む。
「…なっ!…ぅあっあ!」
オビトを抱えたままカカシが立ち上がった。
「やっぱりお仕置きが必要みたいね」
位置を調整するように何度か片手で尻を持ち上げられ、中から滴ったものが床にぱたぱたと音を立てた。
「テンゾウにオビトの乳首見らちゃったし…」
「そっんなん…見てるのお前だ、けだろ…」
カカシはクスリと笑うと、壁に手を付きオビトの身体を壁に押し付けながら円を描く様に腰を動かしてくる。
「ん…んっあ!」
「オビト…そんなにお仕置きされたいんだ?」
後ろへの刺激だけで痛い程に立ち上がったものが互いの腹で擦れて、ビクビクと引き攣ってはカカシを叩いた。
その刺激にカカシが視線を落とすと、はじめて触れ合った時より成長したそこは濡れて光っていた。
「…はぁ、嘗めたい」
カカシのつぶやいた独り言にそうされる事を想像して反応したオビトの息が甘く色づく。
「くすっ…オビト嘗められるの好きだもんねぇ」
恥ずかしさに熱くなった耳を嘗められながら、後でいっぱいしゃぶってあげると卑猥な事を吹き込まれて何も考えられなくなった。
押し上げられるままに、びゅくびゅくと断続して精液が腹を汚す。
「ひぁ…あっカカッシ!まって…」
射精の最中にも揺すられて、目の前がチカチカする。
カカシはひんひんと涙を啜るオビトの姿に目を細め、涙を舐め取る。
「他の男の前でアンダーだけになっちゃだめだよ」
「カカシ…わかった…から、動くな…カカシ」
こくこくと首を振るオビトが喘ぎながら抗議する。
ズルリと引き抜く動作にホッと安心するも、中を引き摺られる感覚に腰を突き出してしまう。互いの腹の間で溜まった精液がぐちゅりと音をたて、行き場のなくなった液体が尻へ伝い、カカシを濡らす。
それを待っていたかのように、ぱんと音をたててカカシの腰骨が尻を叩いた。
「くはっ…ぁあ、なん…で…?」
「…抜くなんて言ってないでしょ」
お仕置きだからと言って、引いては滴るオビトの精液を送り込んでくるカカシに中を捏ねられ内側からドロドロにされる。
止まらない抽送に腰から下がいう事を効かず、恐怖にカカシを見やると優しくニッコリと微笑まれた。
「怖がんないでいいよ。身体がビックリしてるだけだから」
頬に慰めるようなキスをされ、恐怖は薄れたが、ビクビクと跳ねる身体に戸惑っていると壁をついてた両手に尻をギュッと掴まれる。その熱い感覚に痺れていた神経が息を吹き返した。
「ふぁっあっあ…ぁん!」
内圧の上がった肉壁をゴリゴリと擦られ声をあげる。
「くっ…そのまましがみついてて」
カカシのよいしょという掛け声でふわりとした無重力から一気に最奥を突かれて息が止まる。
オビトを抱えたまま歩き出したカカシが一歩踏み出す度、伝わる振動にいっぱいにされた更に奥を突かれ、出したばかりだというのにこみ上げる射精感がオビトを襲った。
落下しそうな不安定な状態で必死でしがみついて少しでも体重を逃がすも、ぶつかる胸の上で硬くなった突起がアンダーに擦れてちりちりと疼く。
カカシと触れているところ、すべての皮膚が火傷しそうな位に熱く感じる。
「カカシッ…苦しい…息できない…」
喉を引き攣らせてオビトが訴える度に立ち止まり、息が整うまで顔中にキスをされる。いつもならどうという事のない寝室までの距離が永遠のように感じた。
ベットの上に繋がったまま倒れこむと、激しく上下するオビトの胸を撫でながらのし掛かってきたカカシに押しつぶされる。
「お仕置き、俺の上でオビトが動くのと、おっぱいだけでイくのどっちがいい?」
「…ぁ…?…どっちもやら…」
ぶるりと身を震わせ呂律の回らない口調で応えるオビトの唇を撫で、意地の悪い笑みを浮かべるカカシ。
「そんな可愛く言ってもダーメ」
体制が入れ替わりカカシを跨ぐ格好にさせられ、アンダーの上から乳首を引っ掻かれた。
「やっ…ん、んっ」
べっとりと互いのもので濡れた臀部が滑り、自分の尻の下から漏れる卑猥な音に羞恥で頭に血が登る。
「ふっ…んっ、ふぇっ…」
「泣いても今日は許してあげないから」
カカシの手に導かれるまま膝を曲げ力を入れてみるが尻をあげる事が出来ず、手をついてヘコヘコと腰を振る。その様子にみかねたカカシが胸への悪戯を再開させた。
「やっぱりおっぱいがいいの?」
「ちがっ…ぁ!」
乳首の周りをくるくると指で撫でられ、それだけでも薄いアンダー越しには十分過ぎる刺激で背を反らせて胸を突き出してしまう。
「ひぁ…んっ」
オビトの甘ったるい嬌声に反応し、大きくなったカカシが腰を浮かせた。
「ふふっおっぱい気持ちいいんだ?お尻キュンキュンしてる」
今日のカカシは徹底的に意地が悪い。恥ずかしさに表情が歪み、堪えきれない涙が頬を伝う。
アンダーの下に忍び込んできた熱い手のひらに、痛い程に尖った胸の先を転がされ脚の間が同時に痺れる。仰け反った身体を下から押し返されてオビトはゆらゆらとカカシの上で揺れ始める。
滲んだ視界の向こうでカカシが、うっそりと口角を釣り上げた。あの目にすべて見られているという事がどうしようもなくオビトを煽る。
その唇に誘われるように手を伸ばす。唇を合わせても、じっとりと見つめてくる瞬きの少ない瞳を両手で塞ぐ。
「コラ、オビト。手退けなさいって」
見えないでしょとボヤくカカシの唇を口を大きく開けて全て塞ぐ。
「ん…んむ…はぁ…んー」
唇を離すと出て行く舌を追って伸ばされたカカシのチロチロと空を掻く赤い舌先に自分の舌を絡める。
白い頬を上気させ夢中で舌を絡みつかせてくるカカシを可愛いと思った。
たまにオビトを襲うこの思いはいったい何なのか。たぶん始めの頃からオビトの中で芽生えていた。少しずつ大きくなって来ている。
いつもカカシにもみくちゃにされしまい伝えた事は無かった思いを口にする。
「なぁ…カカシ…オレにお前を抱かせてくれないか…?」
胸の上で動き続けていたカカシの手が止まる。
「…オレ…を?」
目隠ししていた手を退かされて、視線がぶつかり、言わなきゃ良かったかと不安が押し寄せてくる。手をキツく握られ全身が心臓になったようにドキドキと自分の鼓動で張り裂けそうになった。
「ダ…ダメか?」
消え入りそうなオビトの声に表情を和らげたカカシが首を傾げる。
「ダメじゃない…けど、オレもうおっさんだよ?」
「オレより年下だろ」
「そうだけど…」
口ごもるカカシの手を握り返し拳にキスをする。
「カカシは綺麗だ。肌も瞳も髪も全部。…全部オレのものにしたい」
一瞬揺らめいたカカシの瞳の色が変わったのが見えた。
「いいよ。あげる。オレの全部」
噛み付くようなキスで、押し倒される。ベッドが軋み、天井を背負ったカカシに見下ろされる。
「でも、今日はオビトの全部オレにちょうだいね」
「もう、やってるだろ」
ちゅちゅと音を立てて顔に首筋にキスを降られされた。身体を引き寄せる手に、みっちりと拡がった縁を撫でられ、身をよじって閉じようとする膝がカカシを挟み込む。
「すごいドキドキしてるの、オビトのここから伝わってきた」
嬉しいと微笑むカカシにまた中が疼き始める。早く擦って欲しいと収縮する肉壁が奥へ奥へと誘う。
カカシはオビトのアンダーを両脇から持ち上げて脱がせると、手を伸ばして枕元のローションを取り出し、手のひらで温めて脚の間に垂らした。
ぬるくぬめる感触にオビトの性器がゆるく頭をもたげる。
身体を横にして後ろに回ってきたカカシの手のひらに身体中を弄られ、膝を擦り合わせていると絡みついてきた脚に片脚を広げられた。
滑りの良くなった中を丹念に捏ねられ、両手で胸の先と亀頭のそれぞれを優しく撫ぜられてオビトは声にならない声をあげてシーツを握りしめる。
「オビトのして欲し事全部してあげる。どこがいいの。教えて」
耳朶を食まれながら問われ、鼓膜に響くカカシの声が、同時に進行してくる快感に拍車をかける。
「うぁ…あ…あ、あっ…」
「ちゃんと教えて」
言葉を紡ぐ事が出来ない程揺さぶってくるくせに、ねちねちとしつこくされて理性が白んでくる。痙攣し始めた太腿をギュッと握りしめ、何とか耐える。
「ねぇオビト気持ち良い?」
「んっ…あぁ、良い…はっ…あ」
「どこ?ここ?」
亀頭を中心に撫ぜていた指を窄めて、上下に扱かれビクンと腹から下が大きく萎縮した。含まされているものがズルリと抜け落ちそうになる。
「やっ…全部、カカ…シッ…」
「ん?」
「カカシに…されるなら…全部、気持ち良い…」
オビトの言葉にそんなのどこで覚えてくるのと余裕の無い声が掛けられる。
脚を更に限界まで開かされ、最奥に戻ってくる熱に腰がビクビクと跳ね、堪えきれない欲望がトロトロと溢れてシーツにシミを作った。
「お尻もおちんちんも熱くてドロドロになっちゃったねぇ」
ここもドロドロにしよっかと滴った先走りを胸の固くなった所へ塗りつけられた。精液を広げた薄い膜の上から爪で引っ掻かれ、オビトの瞳から生理的な涙が次々と零れる。
「かわいい…泣いちゃうくらい乳首がいいんだ」
肩越しに覗き込んでくるカカシの甘い息に鼻を啜らせながら首を捻るも、後ろ向きに抱えられた状態で自分からキスが出来ない。
「カカシ…も、イキそう…」
ぴったりと背中に肌をくっ付けてくるカカシの髪に手を伸ばして指を絡ませる。
「いいよ。気持ちよくなって」
身体中を小刻みに揺すられて擦られる。でも、これじゃ足りない。
「ふぅ…っんっん、そっじゃ…無くて、キス…し、て」
オビトの要求に少し身体をずらして重ねられる唇。ぞくぞくしながら、髪に絡めた指を引き寄せもっとと強請る。
もう幾度となく擦り合わせたはずの舌が触れた瞬間に脳が痺れた。頭の先からつま先までが、ビリビリと痺れるような感覚に目を閉じる。 「んっんーっ!んっ…ふぁっ」
「ったたた…」
オビトの締め付けに眉を潜めるカカシに、力を抜こうとするが身体がいう事をきかない。
「ん!…やぁっ…とまんなっ…いぁっ」
勝手に快感を広い集める身体を持て余し、大粒の涙を零しながらカカシに助けを求める。
馬乗りになり引っ切り無しにひきつるオビトの身体を加減してベットに抑え付け背中に口付ける。
「ヤバイ…ちぎれそうっ…」
息を詰めてオビトの上で身震いするカカシにそれでも出て行って欲しくなくて、自ら身をひねってビクビクと収縮している双丘を両手で抑えて左右に開く。
「…はぁっカカシ…ちゃんとお仕置きしてっ…カカシの好きにして…いいかっらぁっん!」
言い終わる前にカカシが脈打ち質量を増した事が直に伝わってきた。
「はっ、オビト…今、どれだけエッチな格好してるか…分かってる?」
オビトの手の間をカカシの指がつうっとなぞる。
ひくひくと咥え込んでる様をつぶさに見つめられているであろう、カカシの視線に頭も身体も痺れてくる。
どうなっても知らないよと苦しげなカカシに、双丘を広げる手ごと腰を掴まれ腰を打ち付けられる。ガツガツと骨ごとぶつけるような抽送に、つんのめるようにしてずりあがる身体をカカシが跨ぎ、シーツの海に押さえつけられた。
臀部を押し上げて奥まで貫かれた状態で、身体ごとベッドのスプリングだけで揺すられて、身体の重さに潰された性器が腹の下で欲望を巻き散らかした。濡れたシーツの感触に亀頭が火傷したようにヒリヒリする。
「ヒッ…あっあっ…あっぅんっ」
仰け反る背に手離してしまった双丘をカカシの熱い大きな手に揉まれて、中の熱を輪郭までも感じて全身が総毛立った。その与えられる熱さに、煮えた頭で普段は言えないような事を口走った。
「あんまり可愛い事、言わないで。加減出来なくなる」
ギュウギュウと柔らかい臀部を寄せて腰を動かされ、溢れた体液とローションが狭い肉の間でブチュブチュと音をたて泡立った。
「あんなに煽ったんだから、今日は最後まで付き合ってよ」
カカシのスピードに合わせると途中で気を失ってしまう事が多いオビトに肩口を甘噛みして忠告される。
すでに手離しそうな意識をカカシに集中させたいのに、胸の下に差し込まれてきた熱い手と、繋がっている下半身から上がってくる寒気に似た快感とがごちゃ混ぜになり、オビトの感覚を狂わせる。
カカシの少し荒くて温度の上がった短い呼吸を首筋に感じて、胸が締め付けられる切なさにシーツに額を押し付けて詰まらせていた息を吐き出した。
「オビト…好きだよ」
結合部から漏れる耳を塞ぎたくなるような音が部屋に響く中、オビトにしか聴こえない声でカカシが愛を囁く。
「…愛してる、オビト」
陳腐なセリフよりも名前を呼ぶカカシの声色に、言葉以上のものを感じて震え出す胸を悟られまいとギュッと目を閉じてシーツを握りしめる。
「ほら、また…」
力を入れすぎて色の無くなった拳に大きな手が重なる。握っていた指を一本づつ外され、代わりにカカシの手を握らされた。
「オビトの全部、オレにちょうだいって言ったでしょ」
悟られまいとシーツを握りしめた思いが逃げ場を失い、すべてをもっていかれる感覚に訳のわからない涙が溢れる。
濡れた頬を舐めなれて、まぶたをあげると、真剣な眼差しで少し怖い顔のカカシがこちらを覗き込んでいた。
こうゆう時の少し怖いようなカカシの顔が好きだと思う。キスしたい。そう思って顔をあげるとカカシに唇を舐められた。首を伸ばすも角度が合わず上手く重ならない唇がもどかしい。
速度をあげてきたカカシの揺れる銀髪が頬を擽り、はずれてしまう唇から意味をなさない喘ぎ声が漏れる。
ぐじゅぐしゅと湿りきった中を掻き回され、ヒダを捲りあげる早過ぎる腰の動きにも、溶けきった後孔はみっちりと隙間なくカカシを咥えこむ。淫らに穿たれ、大きなうねりに放り出されていた脚がビクビクと痙攣した。
ギシリとベッドが軋み、肉を分け入って押し付けられたままの腰がぶるりと震えて、オビトまでも揺らしてくる。次いで熱い白濁が内側を濡らす感覚に掴んでいた手をぎゅうっと握った。
「――っん、っん」
固く後ろから羽交い締めにされ、ドクンドクンと中で跳ねるカカシに内側のあちこちにかけられる。
「…はぁ…あつっ…」
汗に濡れた肌がぬるついて1つの塊になったように、どこまでが自分でどこからがカカシなのかが分からない。
まだ、瞳を閉じて射精感に声を堪えて耐えているカカシの左頬のキズ跡に舌を這わせた。薄っすらと開けた瞼から、熱っぽい瞳が覗く。はっと短い息をつき、荒い呼吸でキスを再開させるカカシにふつふつと湧き上がってくる思いを感じて、やはりいつか抱かせて貰おうと心の中で決意する。
腕を引かれて力の入らない身体を上半身だけ仰向けにされ、ひねった身体の中で弛緩していたハズのカカシが力を取り戻している事に気づく。
カカシはぐっしょりと濡れたシーツを見て、オビトの赤くなってしまった性器を優しく撫でる。
「痛くなかった?」
その手つきがただの慰めではないものである事にギクリと身を強張らせた。
そうだった。カカシは中出しさせると、際限が無くなる。余韻の最中に復活してくるのだ。
「もう本当無理!抜け!」
もう指一本動かすのもしんどい。
「えー。オレの好きにして良いって言ったでしょーよ」
先程の自分の行いを思い出して顔が熱くなる。真っ赤になるオビトをかわいいと言いながら、体制を整え始める。踵を持ち上げられた膝がガクリと力なく開いた。
「あれ?」
「…もしかして、腰抜けちゃった?」
その様子に確実に大きくなったカカシの腰がゆるゆると動き始め、オビトの身体は脚も腰も動かないくせに、その律動に合わせて内部がうねり出す。
「は、中…すごい…」
膝裏を抱えて、カカシが覆いかぶさってくる。
「やぁっ、ダメ、ダメっひぐっ」
自然と深くなる挿入に息が詰まる。耳の上に鼻先を擦り付けられ、空気を求めて上がるアゴがカカシの肩にぶつかった。汗ばむ首筋から漂うカカシの匂いにクラクラする。
「ふふっ…オビトのお尻、柔らかいのにオレのに吸い付いてくるよ。…なんかね、もう…溶けちゃいそう…」
小さく喘ぎながら、声まで濡らしたカカシに中の様子を囁かれて堪らずに耳を塞ぐ。上げた腕を脇から撫でられザワザワと肌が毛羽だつ。触られるだけで小さな絶頂がオビトを襲った。
肌を滑らせ上がってきた手に耳を塞いでいたオビトの手を枕に縫い付けられた。耳に唇を這わせたまま動き出したカカシの漏れる息が直接流れ込んでくる。
肩越しに覗くあやしく蠢くカカシの背に浮かぶ筋肉が中を拡げられる感触と重なって目を開けている事も出来ない。
掠れた低い声も、唾を飲む音もすべてがオビトを震わせ、合わせた胸がカカシの肌に擦れて良すぎて今度こそ意識が飛びそうになる。
「ダメ、だ…カカッシ」
「…次は一緒に…ね」
腹に張り付いていた性器をカカシの手に包まれて嬌声をあげた。感じた事のないようなどんどんと膨れ上がる凄まじい快感に、恐怖のほうが大きくて首を振る。
「やっやっだめっもう、やだっ」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。一緒に気持ちよくなろうね」
ゆっくりするからと、ぞっとするような事を言われて、涙と涎と鼻水でグチャグチャの顔を一晩中舐め回され、カカシが満足するまで揺さぶられ続けた。


あれから、アンダーのみで人前に出る事はしていない。
カカシの嫉妬ほど怖いものはない。そう教訓に追加した。
「お前、蛋白っての、ぜってぇ嘘だろ」
「う~ん。オレもこんなに自分がセックス好きだと思ってなかった」
悪びれもせず脚の間に座るオビトにクッションを抱きしめて頬を染めるカカシを睨む。
「嘘つき。変態。バカカシ」
「あっ…でもオビト限定だからね」
喉を鳴らしてくっついてくるカカシを押し返して、まだギシギシとする腰をさする。
「ほんと恥ずかしいヤツ」
手を重ねて一緒に腰をさすりながら、オビトの言葉にニヘッとカカシが笑う。
「まだ痛む?…ゴメンね」
「…悪いと思うなら、それ引っ込めろ」
先程からたまに腰にぶつかる硬い感触に、カカシの股間を一瞥しソファを立ち上がる。クッションで隠してるつもりなのか。
ソファから立ち上がったオビトの手を掴み、小首を傾げてわざとらしい上目遣いで見つめてくる。
「…だってオビトといると勃っちゃうんだもん」
それともう一つ、あれ以来変わった事。カカシがやたらと可愛くシナを作るようになった。これがまた、幸か不幸かオビトのツボ突いてくる。
オビトは掴まれた手を強引にほどくとカカシの抱きしめているクッションを取り上げて放った。
「てめぇ…もんと言ってんなよ犯すぞ」
膝に乗り上げてくるオビトを、目を細めて見上げたカカシが引き寄せる。
「本気だからな」
「いいよ…やさしくしてね」


fin


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