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ぴっちりと伸びきった皮膚にカカシの下生を感じました。
時間を掛けて根本まで挿入された時には二人とも息が上がっている状態でした。
「全部…入ったよ、オビト」
合わせ目を指でなぞられて、ヒクつくもカカシの肉に押し返されその大きさに圧倒されます。
「…おっきい…も、いっぱい…」
「ふふっ、オビトのお尻が狭いから特別そう感じるんだよ」
指が後孔の縁を一周し、うん。切れてなさそうと安心した表情のカカシ。
「あんまりキュウってすると切れちゃうから、そのまま力抜いててね」
そう言われても痺れるそこは、力なんて入りそうにありません。
ゆるゆると腰を使われて、中のローションが溢れ出ました。
苦しくて閉じる事の出来ない口からひっきりなしに甘い声が漏れ、乾いてしまう唇を舐めていると、カカシの舌が絡んできます。
上からも下からも濡れた音が響き、なにがなんだかわからない状態で、徐々に大きくなっていくストロークに身を任せて揺らめきます。
ゆっくりと腰を引かれると、抜かれる動作について行こうと収縮した内部に引き摺られて腰が浮き上がってしまいます。それをお尻を鷲掴みにしている大きな手に引き戻され、ずるずると肉壁を擦られると頭の奥まで痺れました。
「んー、んふっ…んむぅ…っん、っん」
カカシの身体の大きさの分、オビトが上を向く形で塞がれた唇を空気を求めて引きはがし息をつくと、逆さになった視界にまだ明るい窓際の風景が飛び込んできます。揺れるカカシの髪の向こうに写真立てを捕らえたオビトはギクリとこわばりました。
写真立ての中に映る、ミナト班の頃の4人。
「…オビト、集中して…」
強く穿たれるも、ざわざわと羞恥に毛羽立つ肌。
「やっ、カッカシッ…シャシンッ!あっち、向けてッくれ…」
まるでリンとミナト先生に見られているような錯覚にオビトは震えます。
「………なんで?」
低く潜められた声に空気が変わった事を知ります。
ぐらりと世界が回り、上半身を押されカカシの上に座らされました。下から串刺しにされたような状態で深くまで入り込んできたそれに息が詰まります。
「ひっぐ…あぁ…」
カカシのお腹に手をついて苦しさをいくらかでもやわらげようと試みるも、足の付け根を持ち上げられてカカシの太腿に押し付けられベットから離れた足がビクビクと跳ねます。
後ろ手にカカシの膝に縋り体重を逃がしますが、繋がっているところだけで支えるような体制に必要以上に締め付けてしまいオビトは苦しさに身悶えます。
「二人にも、オビトがオレので擦られてイッちゃうとこ見ててもらおうか…」
ハッと顔を上げるとカカシの後ろに写真立ての中で笑うリンとミナト先生がこちらを向いています。
「やっ……だ、…いあ、ああんっんっんっ」
下からの腰を打ち付けられ、揺さぶられます。
オビトのぷるんぷるんと踊る性器から、カカシの的確な突き上げの度に押し上げられた欲望が溢れて飛び散りました。
「やっ――も、許して…ゆるしてっ」
涙をこぼして、崩れ落ちそうになる身体を必死で堪えますが執拗に、そこだけを擦られてオビトの中で理性が音を立てて崩れてゆきました。
「ねぇ、オビト。オレのこと好き?」
容赦なく攻めてくるクセに、カカシの声は甘く優しく問いかけてきます。
「ん、…好きっ…――あんっ、カカシ、すき…」
「ここ、いっぱい擦られて気持ちいい?…お尻気持ちいい?」
続けざまに訊かれて、しゃくりあげながらオビトは喘ぎます。
「…気持ちいい――もうイク…ひっ、あ…あ…お尻、イッちゃうっ…っあ」
浮かせた腰を小刻みに揺さぶられて、ついて行けないスピードで追い上げられました。
「…あー…オレもいきそう…」
震えるようなカカシの余裕のない声と息遣いに限界が近い事を知ります。
一緒に、と喘ぐオビトに、カカシは声を殺してさらにスピードを上げます。
「―――んっ、いくっいくっ」
深く打ち込まれると、押し付けたままの腰を2度、3度と押し上げられてオビトの身体が大きく揺れました。
強く腰を掴むの手に掴まって、中で爆ぜるカカシの熱に胸をのけ反らせてその衝撃に耐えます。
「っんっん、はぁああっ」
上を向いたままのオビトの性器からも白濁が溢れました。
ゼイゼイと上下する胸のしこりに指を絡めて弾き、短い悲鳴をあげて反っていた背を丸めて倒れてくるオビトを受け止めました。
指1本動かすのも億劫だと思っていたオビトを裏切る身体。胸の薄い肉を寄せて尖る先を手のひらと親指で挟むようにして揉まれ、内部がキュウと窄まります。
その締め付けを利用して最後まで出し切ったカカシが息をついて力の弱まった性器を引き抜きました。
ずるりと這い出る感触に震える背を暖かい掌が支えます。

カカシは無言で窓際に飾ってある写真立てを伏せるとオビトを抱きしめ、頬を濡らす涙を拭ってやります。
肩に頭を乗せるオビトの瞳からは拭っても拭っても涙が溢れました。
「…やだって、…いったのに…」
「うん。ごめんね…ごめん」
すごい可愛かったと目尻の涙を吸われて、許してしまいます。
このまま甘やかされて眠ってしまいたいオビトに、カカシはまだ足りない、と頭をもたげ始めた欲望にオビトの手を引いていきます。
導かれるままに、脈打つ熱に顔を寄せ、唇を這わせました。
オビトの口を大きくあけて幹に舌を絡める姿に、跳ねたそれがオビトの頬を叩きます。
あむっと咥えてみると、痺れるような苦味が舌に広がります。
収まりきらない部分を手で扱いながら、溢れる唾液をこぼさないように舌と唇を使いました。
ふいに太腿を掴まれ、カカシの胸を跨ぐような恰好にさせられます。
脚を開かせ覗き込んだオビトの後孔はぴっちりと閉じられ、先ほどまでカカシを迎えていたとは思えないただずまいに息をのみました。
穢れのないそこが自分のものでドロドロに溶けていくところを想像してまたカカシの熱が膨らみます。
指を押し付けると、柔らかい肉が蠢いて飲み込まれました。
「ふう…んっ…あぅ…」
掻き回す指をひっかくように曲げられて、オビトは咥えていられなくなります。
何度か確かめるように抜き差しされた指の代わりに今度は舌を差し込まれ音を立てて吸われました。
「ひっ…」
じゅるじゅると吸い込まれる言いようのない感覚に、足が突っ張ります。
交互に指と舌での愛撫が続き、しばらくすると後孔からカカシの出したものがとろりと溢れて、それを塗り込めるようにして内部を扱われ、オビトはカカシの性器を握ったまま喘ぎます。
その手を指を絡めて解かれるとオビトの下からするりと抜け出たカカシに腰を持ち上げられました。
溢れ出たぬめりを借りて、押し付けられた熱を一息に根元まで埋められ、押し出された白濁がオビトの背を伝います。
「ぐっ…はっ、あ…あふぅ…ん」
そのまま勢いをつけて上から楔を打ち付けられ、オビトの尾てい骨にカカシの恥骨がぶつかりました。ゴンゴンと背骨に響く振動に芯まで痺れた身体は言うことを聞きません。押し潰されるままに、またオビトの性器からは白濁が溢れて滴りました。
「ん゛あぁあ…――っん!」

滑る内部を引き摺られては、降ってくる振動に、部屋には濡れた音とオビトの意味をなさない声だけが響きます。
カカシの一方的な攻め苦にオビトが意識を飛ばしてしまいました。
揺らされるままにがくがくと揺れる力のない身体に気づいたカカシはオビトを支えてそっと身を離します。
ゆっくり引き抜くと、ぽっかりと空いた闇がカカシを見つめました。先走りが滴って中に落ちると肉壁が蠢き、またピッタリと後孔は閉じられていきます。
その様子にまた疼痛を感じましたが、いい加減頭を冷やさないととオビトの身体を横たえ顔を覗き込むカカシ。
オビトを前にすると際限のない自分の欲望に溜息をつき、タオルを濡らしてオビトの身体を拭いてあげました。

「はぁ……こら、バカカシ。恥をしれ」
一向に収まる気配のない分身に向かってつぶやきました。