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眠ったままのカカシを起こさないようにしてベットから降ると落ちた服を引っかけて台所へ向かいます。 (腹減った…) 冷蔵庫を確認しましたが爛れた正月を過ごしていた為、中には何も入っていませんでした。
周りを見渡すと、テンゾウからもらった御神酒と転がった桃の缶詰を発見します。
引き出しの中から缶切りを取出し、桃缶を開けているとカカシが起きてきました。
「…おはよう。オビト、また俺のアンダー一枚でうろうろして」
ダメでしょ言いながらゴロゴロとすり寄ってくるカカシに、危ないから離れろと言っても聞きません。
おぼつかない手で缶を開けるオビトから缶切りを奪うと簡単に開けてしまいました。
(なんでこう、何でも出来んのかね)
ムスッとするオビトをよそに、桃を皿移したカカシがはい、どーぞと渡してきます。
「ちょっと待て、御神酒も呑まないと…」
何か入れるものないかなと棚を探すオビトの姿にカカシの鼻の下が伸びました。
「見えそうで見えないのが、また…」
キッと振り返ると、桃を素手でパクリとし、んー美味しいと大袈裟に喜んで見せます。
もうコップで良いかと御神酒を一度逆さにして金粉を散らしてから注ぎました。
桃を差し出され咥えると、手元のコップが1つしかない事を見たカカシがあどけない声で
「オビトは?呑まないの?」
と首を傾げました。むぐむぐと桃を飲み込み、俺はいいと言います。
ちょっとならいいいでしょとオビトの口元に垂れたシロップをペロリと嘗めました。
「折角あいつがお前の為に持って来たんだから、お前が飲んでやれ」
「…もう、テンゾウとはそういうんじゃないって…」
いいから。飲めと言って自分は桃を食べます。
「そういえば、もう冷蔵庫が空だから何か食いにいこうぜ」
どっかやってるかなと続いて桃を頬張るオビトを、カカシは納得のいっていない表情で見つめると注いだ酒を一気に飲み干しました。
「その前に…」
カタンとコップを流しに戻すと、オビトの手からも皿を退けて覆いかぶさって来ます。
まだ桃を飲み込めていないうちに口づけられました。
「んむっ―ぅッ…!」
そのまま抱き上げられ、テーブルの上に押し倒されてしまいます。
「…オビトが食べたい」
鎖骨から耳までを一息に舐めあげられ、オビトが身を竦めました。
やっとの思いで桃を飲み込むと、息をつく間もなくカカシの唇が追って来て苦しくて胸を押し返しますが口づけはどんどんと深くなって行きます。
桃の酷く甘い匂いにクラクラと眩暈を覚えました。
滲んだ視界に、珍しく余裕のない表情のカカシを捕らえ、オビトの心臓も痛いくらいに苦しくなります。
のけ反った背にカカシの手が触れ、背骨の数を数えるようにゆっくりと指先が降りていきます。
触れたところからじわじわと甘い痺れが広がり、散々カカシに解されて来た内部が期待に蠢くのを感じました。
横向きにされ、降りてきた指先が後孔に触れました。
「昨日の続き、させてくれるんだよね」
ぐり、と指先を含まされ揺すられます。
「―っい…」
「もう痛くないでしょ」
乾いた入口が引き攣れますが、すぐに慣れて痛いと感じた感覚はジンジンという愉悦に変わりオビトの身体に火をつけます。
「でも、やっぱりローションなしだと挿らないねぇ」
つぷんと指が抜かれると、今度は双丘の肉を左右に開かれました。
普段感じた事のないところまで、外気に晒されオビトの口から声が漏れます。
「ヒャッ―やだ…ちょっ!カカシ、なにするッ…ンッ!」
言い終わる前に、後孔に触れたカカシの舌の熱さに身体が跳ねて伸ばした手はカカシには届かず空を掻きました。
濡れた音と共に舌先を中に送り込まれ、カカシの歯が尻に触れました。
混乱する頭で汚いからやめろと訴えます。
「汚くないよ。すごい綺麗。あんなにしたのに…ビックリしちゃった」
カカシの唾液で濡れた二本の指が狭い肉壁をこじ開けました。
「ほら、中なんてサーモンピンク」
エロ過ぎでしょと、開いた隙間に更に唾液をたらされて、ぐちゅりと音が響きます。
ぬくぬくと指を動かしながら、縁を舐められ、恥ずかしくてイヤなのに感じて疼いてしまう身体を持て余し、もうおかしくなると喘ぎました。
「もっとおかしくなっていいよ…」
身を起こしたカカシにオビトの感じてる姿ぞくぞくすると耳元で囁かれて、指を増やされます。
「ん、う……ふ――う、あっンッ!」
パタパタと音を立ててテーブルにオビトの白濁が散りましたが、それでもなおいっぱいに含まされた指が内部を擦ってきて、肌が総毛立ちました。
触れる度に毎回これ以上はないという所へ昇りつめられているとオビトは思います。
後孔に指を性器のように出し入れされて、上手く声も出せずに首を振ります。
前にもカカシの手が触れて来て、零れたところを親指で優しく撫でられると目の前が白みました。
「オビト、好きだよ。したい…させて…」
カカシの低く濡れた声の懇願に行き場がなく渦巻いていた快感が、オビトの身体を突き抜けます。
「ふは…―はああぁぁッ」
断続的に吹き出る透明な液体に、オビトの腰が引き攣ったように痙攣しました。
「アッ…ん、あ、あ、ンッ―止まっん…ないッ……よぅ」
ガクガクと揺れる身体をカカシが抱き留め、オビトは縋るように肩に腕を回します。嬌声を上げる唇にカカシが唇を重ねました。
オビトの甘い息に落ち着きが戻るまで穏やかに口づけを繰り返します。
「すごい。まだ出てる」
敏感なそこを指で掬われてびくりと背が震えます。
「ちょっと、休みたい…」
「うん。ベット行こう」