7
季節が変わり、落ち葉が舞い散る頃、お互いの生活のリズムの中にふたりの時間を合わせる事が出来るようになっていました。
その日、オビトは夜から任務に出る予定で昼過ぎまで寝ていました。
目を覚ますと休みだったカカシがベッドに潜り込んでいます。
「ん…オビト。おはよう…」
アツいと掛けられた腕を避けようとして、オビトは下半身に違和感を感じました。
(まさか…漏らした?!)
濡れた感触にガバッと布団を剥ぎますが、粗相をした訳ではなさそうでした。
横で丸くなっていたカカシが、寒いよと言って身を寄せて来ます。
「あぁ、悪い」
布団を元に戻し、パジャマの中に手を入れて確かめてみます。ぬるりとした感触。
「…オビト?」
オビトの手を覗き込んだカカシ。
「…もしかして、夢精したの?」
「…夢精?」
これが?と、布団から出て行こうとするオビトの腕を掴んだカカシが布団に引き戻します。
「ちょっと便所行ってくる」
だから離せ、と引き剥がそうとしましたが離そうとしてくれません。それどころか、カカシはオビトの手を取ると、精液で濡れた指をペロリと舐めました。
「バッ…カカシ、汚ねぇだろ」
馬乗りになったカカシが、オビトのズボンの中に手を差し込み直に触って来ます。
「ねぇ、オビト…今月、オレの誕生日だって知ってた?」
オビトの性器がカカシの手と自身のお腹の間で、ぐちゅりと音を立てました。
もちろん知ってると応えたようと開いた口からは、言葉にならない吐息が零れます。
「いっぱい、出たねぇ…」
怪しく光るカカシの瞳に嫌な予感しかしません。
そのまま円を書くように、手のひらで擦るように扱われオビトの腰が揺れました。
羞恥に耐えられず目を閉じます。
与えられる痺れを逃している内に、下着ごとズボンを抜かれ、汚した下腹に舌を這わされ息が震えました。
やめろと伸ばした手はカカシの手に縫い止められてしまいます。
内腿にも吸い付かれ、ビクビクと膝が揺れ、無意識に閉じようとする太腿にカカシの顔を挟んでしまいます。
「嬉しいけど、ちょっと開いててね…」
繋がれた手ごと両膝を持ち上げられました。
脚を左右に開かされ、思わず目を開けると見上げる目と視線が合います。
「誕生日プレゼント貰うね」
ニッコリと笑うカカシ。
カカシの息遣いにさえ、晒されて震えていたオビトの性器は、その唇に吸い込まれて腰が浮き上がりました。
見えなくなってしまった自身の高まりと脚の間に顔を埋めるカカシ、眩暈すらするその光景に頭が沸騰します。
ぐわんぐわんという耳鳴りと共に、世界はオビトの周りに薄い膜ができた様に遠くなりました。
亀頭を舌の先で抉られ、尿道に残る精液までも吸い取ろうとするカカシの手管に、オビトは強い執着を感じ、閉じようとする瞼を持ち上げカカシを見つめます。
(カカシになら何をされても良い)
生理的な涙がオビト瞳を濡らし、カカシの手が止まります。
「オビト…?」
「あぁ、違う…勝手に泣ける」
オビトの緊張で丸まっていた足先にカカシの指が触れ、指を絡められます。たったそれだけの事にもオビトの身体は、ビクビクと反応しました。
「なんだか今日凄いね…」
全身が性感帯みたいと、絡めた指で脚を引き寄せると足先を口に含まれました。
つま先から、脚の指の間、順に脚の付け根まで、カカシの唇が降り注ぎます。
その口づけの度にオビトの熱は大きくなっていきました。
「ッん…」
なんだか違うモノを漏らしてしまいそうな気がして、無意識に射精を我慢してしまいます。
「我慢しないで…」
「…ん、漏れ…そぅ…アァッ」
触れると弾けそうなそこにカカシの長い指が触れます。漏れた先走りを幹へと擦り付けられ、腰が跳ねます。
「オビトのならおしっこでも飲んじゃうけどね…」
そう嘯くカカシに、ぢゅうぅと先を吸われて我慢出来そうもない波がオビトを襲いました。
「カカシッ…出るッ…でるッーー」
「んんっ…!」
ビクンと跳ねた性器は唇から外れ、あっというカカシの顔に向かって白濁を飛び散らせます。
オビトの精液で顔を汚しながらも、丹念に舐め取るカカシにムクムクと今まで感じた事のない気持ちが膨れあがりました。
頬に飛んだモノを拭ってやりながら、膨れあがった気持ちを押しやり、誕生日おめでとうと言うとカカシはご馳走様でしたと微笑みました。